INASOFT 管理人のひとこと


フリーソフトダウンロードサイト「INASOFT」の管理人 矢吹拓也 が日々の「ひとこと」を語るページです。
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■どうやら一部で誤解に基づく情報が信じられている様子があったので

2015/ 9/ 5 3:09:37


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管理人のふたことの方に、トレンドマイクロ社のQ&Aサイトを更新していただいた件について、記事を作成しました。

本日のブログでは、そのことについて少々触れたいと思います。

Q&A更新の直接の引き金になった件は、今年3月~4月頃のGoogle Chromeの誤検知が激しくなってきた頃ですから、トレンドマイクロ社による一連の連続誤検知&冤罪被害者救済拒絶問題が解決した2014年1月からは、もう1年以上経過していたことになります。

さすがに1年以上経過すれば、正しい情報が浸透するものだろうと信じていたし、当時公開した文章は(自分のものも、トレンドマイクロ社のものも含めて)正しく伝わるだろうと思っていただけに、今更「そもそも解決していたことを知らなかった」とか「レジストリを扱うソフトだから誤検知を受けたのは当たり前なんだ」「作者がゴネて、ウイルスバスターの判定グレーゾーンの基準を下げさせた」とかを聞いたときには、さすがにショックでしたね。

1年ちょっとという期間は、正しい情報が浸透するためには短すぎる期間なのか。それとも、そもそも発信した文章が甘かったり、発信の仕方が甘かったりしたのか。
というわけで、この2015年3月~4月のタイミングで改めて、正しい情報を発信するための努力をしようと思うに至りました。

そこから、トレンドマイクロ社の担当の方と相談しまして、今回の、改めての情報発信へこぎ着けました。
どうやらトレンドマイクロ社でも、「そもそも解決していたことを知らなかった」みたいな人がいることは認識されており、懸念に感じられているようでしたし、お互いの利のために協力することができました。


今回の情報発信に向けては、いくつか思いがあります。

今後、Windows向けのソフトウェアは、10年前と比べれば、どんどん勢いが下がっていく傾向になるかと思います。
スマホやタブレットの普及のために、ライトなユーザーはどんどんPCから離れて行きますし、Windows自身もWindowsストアアプリへ進んでいく方向がありますからね。

そうなると、「いじくるつくーる」も「すっきり!! デフラグ」も今後は、どちらかといえば、勢いは下がっていく傾向にあると思います。
触れる人がどんどん少なくなれば、これらのソフトが汚名返上できるチャンスはどんどん少なくなっていく。

まだ、Windows向けのフリーソフトとして認識されている今のうちに、正しい情報で汚名返上しておきたい。





それから、私自身の人生としても、今後は続いていきます。
IT業界の中で、「ああ、あの矢吹が担当になったのか」となったとき、仮に「あの、セキュリティメーカーにゴネて、世間一般のセキュリティレベルを下げさせた悪人ね」みたいな目で見られることになったとしたら、かなり嫌です。

昨今のインターネット社会の中では、誤情報が広まっていってしまうことは、仕方のないことではあります。しかし、今回は記事の方にも書いてあるとおり、100%完全な「もらい事故」みたいなものですから、そんなので広められた嘘情報で今後の人生を狭められてしまうのは、いただけません。加害者側の責任で、できるだけ取り払って欲しい。

私だけでなく、もしかしたら私の息子や娘が、今後の人生を狭められてしまうという最悪の事態も想定できます。小学校に上がったときに担任教師が誤解者だったら……社会人になったときに上司が誤解者だったら……。なるべく事前の不安は、できる範囲で払拭しておきたい。

ここで漠然と「レジストリいじるソフトなんだから100%ではないでしょ」「同人ソフトと同一サイトで公開していたのだから100%ではないでしょ」みたいなことを思ってしまった方がいたとしたら、例の誤検知騒動の原因の根幹を誤解していることになります。Q&Aサイトをよく読み、正しい情報を理解して下さい。

そもそも事をややこしくしている原因として、誤検知されたソフトが「いじくるつくーる」や「すっきり!! デフラグ」だったというのもありますね。
これらが、ネットニュース等の記事に上がっていたとしたら、読む人は(中身を読まなくても)「ああ、レジストリをいじっているから検知されたんだね。1~2割くらいは作者が悪いんだよね」みたいに思ってしまう。で、読者は記事の詳細を読まずに、先に進んでしまう。勝手に憶測を進めてしまう。

スラドの記事とかを見ていると、勝手な憶測が、いくつか書いてありますね。
多分、トレンドマイクロ社の副社長の発行した文章なんて見られていないんでしょうね。僕が言っていることなんて見られていないんでしょうね。

情報発信の仕方は重要です。特に最近のインターネット事情を鑑みると、

・タイトルだけ見て、中身を見ない人が多い
・過激な部分だけを取り上げる、ネット系メディアがいる
・あえて誤解を招く構成を取るネット系メディアがいる

という状況が存在する。

こういう中で、どうやって正しい情報を広め、どうやって今後の自分や自分の家族の人生を不当に狭めないようにできるか。一生考え続けないといけないことかと思っています。

誤検知問題自体は1年半ちょっとで片付きましたが、その後の誤解・風評被害は、さらに1年以上経った後も続いているようです。
本件の「完全解決」を誤解を完全に払拭することと位置付けるとするなら、それは一生モノの課題になってしまうかもしれません。誤検知問題の完全解決への取り組みが今後数十年続いていくとかなったら、考えるだけで暗い気持ちになります。

「完全解決」とはなにか。あるいはどこを妥協点とするか。あるいは、自分や自分の家族の人生を狭めることをどこまで妥協すべきか。
定義をきちんと考えないといけないかも知れません。




Posted by 當山 正治 at 2015/09/07 18:48:55
汚名は挽回しない方が宜しいかと思います。

Posted by Ayacy at 2015/09/07 18:52:46
直したつもりでいたのですが、もう1箇所あったみたいですね。ご指摘ありがとうございます。
後ほど修正します。

Posted by ダッツン at 2015/10/07 03:59:13
Windows 98の頃からすっきり!! デフラグを利用しておりまして、
ウイルスバスターの不祥事を知ってから、自分や家族、
知人のパソコンに抱き合わされているウイルスバスターを偽のウイルス対策ソフトとして削除しています。
アマゾンのレビューでも「騙されて買ってはいけない」と。
トレンドマイクロが問題を把握した時点で、Webレピュテーションなんて破棄した方が解決が早かった。
名誉回復だけで無く、精神的苦痛に対する慰謝料も請求するべきでは?

Posted by ダッツン at 2015/10/07 04:07:43
トレンドマイクロが例えば全国紙や地方紙、さらにはテレビとラジオに謝罪の広告を出すとか、記者会見を行うべきだった。

Posted by Ayacy at 2015/10/07 07:31:58
おそらく彼らも、社内力学と大人の事情の中で生きているわけなので、こちらがどこまで要求したら、どこまで応えられるかの微妙なラインがあるかと思います。また、社内手続き上の速度感もあるかと思います。

また、私自身が無限の時間とモチベーションを持っていれば、そういったこと(全国紙や地方紙やテレビやラジオ…)をガンガン要求することもできたのかもしれないですが、現実には趣味に掛けられる時間は少なく……というか、ソフト作りそのものなら趣味と呼んでも良いのですが、これは趣味というよりは趣味範囲外の抗争みたいなことやってますからね。モチベーションという意味では、上がりにくい。

トレンドマイクロ社の社内力学と大人の事情の他、私の時間とモチベーションの観点からも、2014年1月時点では、社外発表とQ&A更新のあたりが、実施可能なラインだったかと思っています。

また、社内手続き上の速度感という意味では、「社長の謝罪文ではなく、(日本での実質的な代表である)副社長の謝罪文とした」というところもあります。社長は外国人であることや、滞在地のことを考えると、対応速度の面で大きな意味がありました。


今の問題としては、それでもなお誤解している方ですね。9月22日のブログにも書いたとおり、「セキュリティソフトはこうあるべき」という思い込みによる観念にとらわれた方が、「記事内容はさておき」誤解していて、さらにその誤解に基づく誤解を深め、誤った情報を周囲にまき散らしてしまっている、というところがあります。風評二次被害です。

たぶん、そういった方には、一対一で対応していって、理解を深めていってもらうしかないのかな、と思い始めているところです。


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