INASOFT 管理人のひとこと


フリーソフトダウンロードサイト「INASOFT」の管理人 矢吹拓也 が日々の「ひとこと」を語るページです。
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■とても困ったことになった:Vector担当者による規則違反の扱いについて

2015年 8月 1日(土) 0:00:00 [さくらのブログから転記]



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2012年4月から、1年半に渡り発生していた、トレンドマイクロ社のウイルスバスターによる一連の連続誤検知事件の発生を経て、2年半前に定めたルールに、

  • ウイルス対策ソフトで発生したトラブルは、ウイルス対策ソフトのベンダーに問い合わせること。作者へ問合せ・連絡・報告してはならない。
  • ブラウザにおける警告も同様。
  • 念のため報告も同様。
  • 違反した場合、該当ソフトウェアの利用禁止または転載禁止。

というものがあります。

サイト全体としては、トップページ下部に記載しているものの他、メール送付先フィードバック受付冒頭よくある質問に記載したものがそれに当たります。すっきり!! デフラグの場合だと、ダウンロードページのダウンロードリンクのすぐ上などに書かれています。

これは、騒動発生中に多くの利用者や、転載サイトの運営者からの問合せや念のため報告、説明要求などが相次ぎ、作者が疲弊しすぎてしまったためです。

当初は、多くのユーザーが、トレンドマイクロに対する、作者による代行問合せを求めておりましたが、対応に疲弊する様子を見た多くの方から、逆に、ユーザーの声は無視するよう促す流れができはじめまして、今後はそれを徹底しようという考えから、利用者の支持を得て上のようなルールを決めています。

上に書いてあるとおり、ウイルス対策ソフトまたはブラウザによる誤警告の報告を、(例え念のためであっても)してしまった場合は、違反行為として、(利用者であれば)ソフトウェアの利用禁止または(転載業者であれば)転載禁止を告げることにしています。

ところが昨日、困ったことが起きてしまいました。


フリーソフトのダウンロードサイトとしては大手である「ベクター」から、(それが誤警告であると分かりながら)ブラウザの誤警告に関する報告をされてしまいました。

正直なところ、大手と呼ばれるような組織から、そういった誤警告に関する報告がなされてしまうことを、想定しておりませんでした。

過去にそうしてきたように、公平を期すならば、「ベクター」に対して、転載禁止を告げなければなりません。

(実際には、ベクターは、作者による登録制のダウンロードサイトなので、作者が登録削除の手続きをすることになります)

もちろん担当者の気持ちは汲み取りたいところではあります。しかしながら、過去の経緯というものもあるし。相手がベクターであれ、公平を期して、厳密にルールを適用して、正しく転載禁止の措置とすべきか。あるいはベクターほどのサイトならば、特例として今回はなかったことにするか…。

非常に難しい決断を迫られているところであります。

担当者は仕事熱心なんだろと思います。正しいと思う仕事をしているんだと思います。多くの場合は正しいことなんだと思うのですが、3年前の誤検知騒動は、作者の心と利用ルールを荒れさせるには十分なだけの騒動となってしまいました。いくつかの企業担当者の真面目さと念のため措置で、胃がちぎれるほどの苦しみを当時味わったのは取り消せない事実として残ってしまっており、今でもトラウマとなっています。

今回は、どのように扱うか。

Twitter上で何人かからアドバイスをいただいております。

作者自身、トレンドマイクロ社のウイルスバスターの一連の誤検知騒動の際、「相手が大企業かそれ以外かだと、こんなにも対応が違うのか!」と批判していたということもあります(その後、トレンドマイクロ社は否定していますが)。その、自分自身が批判した内容(大企業だから優遇する)を、自分自身がやってしまうのは、果たしていかがなものか。ここは公平なルール実施として、転載禁止(登録削除)の措置を実施するのか。

でも、公平性だけが基準になるのか。
利用者(ダウンロードしたいと思う人)の利便性もあるでしょうし、ダウンロード数向上に向けてどっちが得なのか?という考えもあります。
しかしながら、作者のトラウマを再び呼び覚ましてしまったという、感情的な考えもあります。

どのような判断を下すべきか。丸一日考えて、明日には結論を出したいと思います。



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