INASOFT 管理人のひとこと


フリーソフトダウンロードサイト「INASOFT」の管理人 矢吹拓也 が日々の「ひとこと」を語るページです。
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■悪人はわかりやすい姿や言動をしていない

2015年 3月23日(月) 0:00:00 [さくらのブログから転記]



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本当に怖い敵は、わかりやすい悪人の姿はしていないんですよ。
みんながみんな、バイキンマンみたいなわかりやすい姿で襲ってくるわけではありません。

本当に恐ろしいやつは、正義面している奴ですね。
自分が正義と信じて疑わない。社会的にも「正義」の側と宣言して普段行動している人や団体だったりするからタチが悪いと言えます。
そしてその取り巻き達も、それを信じているからもっとタチが悪いでしょう。

一昨年に誤検知を起こしたセキュリティ企業もそうだし、検索大手企業の公開するブラウザによる誤ブロックもそうだし、大抵、彼らは普段、自分達が正義だと思っているし、正義と信じて疑わないし、その周辺にいる人(ユーザーとか)も、セキュリティ企業や大手検索企業が正しいと信じて疑わない。だから、セキュリティ企業や大手検索企業が間違ったことをしたとき、自社の人も周辺の人も咎めようとしない。怖い。

自分が正義だと思って相手を責め立てている人間ってのが怖い。自分が信じている正義が責めている相手を、自分も責めている正義面している人間ってのが怖い。
信じるだけの信者みたいな奴らは、とてもタチが悪い。





昨今の、社会的に大きな事件が起きたときに、冤罪をふっかけて個人情報を晒して回る風潮にも似たところがあるかもしれない。自身の倫理と照らして、あるいは他の人のやっていることに乗っかって、こいつは私刑が妥当だと思えばネット上で簡単に私刑をやってのける。

先日の川崎中1殺害で、ネット上で勝手に犯人説を挙げられた女子生徒の件もそうだし、松本サリン事件で冤罪をふっかけられた男性もそうだし、あとから冤罪と判明したときに、私刑をふっかけた人達がどう償うつもりだったのか。

ネット上での冤罪私刑を、きっちりと追って、償わせるための仕掛けが作られないと、今後ネットはどんどん怖い空間になっていくんだろうね。



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