INASOFT 管理人のひとこと

昨日お知らせした3本に引き続き、2本のソフトウェアについて、インストール版を作成しました。

ダウンロードはトップページのリンクから。

更新内容は、共有ライブラリの最新版の取り込みと、先ほども述べたインストール版の公開です。

インストール版公開に際しては、色々悩みました。

以前は、PC初心者が、無料という文字に惹かれて安易にフリーソフトに手を出した結果、痛い目に遭うわ、周囲の人や作者を巻き込んで一騒動起こすわで、散々なことになったこともありました。

そのため、一時期は、そういった「安易に手を出してしまう初心者」を保護するために、あえて全てのソフトを、7-zipなどのマイナーな圧縮形式に限定して公開し、「7-zip形式の書庫を解凍するだけのスキルを持たなければ、ソフトを入手することもできないし、連絡先を知ることもできない」という状況を作り出すべきなんじゃないかと、本気で悩んだこともありました。結局、やらなかったですけどね。

ただ、安易に「手を出しやすくしない」ようにするために、インストール版の公開についても躊躇していました。そのため、インストール版の公開は、ほんの一部のソフトに限っておりました。

ただ、ここのところ、PCブームは去った気がしています。

PC向けのソフトを作る身としては寂しい気もしますが、そういった「初心者」もPCの業界から離れて行きました。

PC業界は以前のような、比較的高度なスキルを持った人が多い集団構成になったと言っても良いかも知れません。

上記の通り、あえて初心者保護を目的に、スキル足切りみたいな導入ガードを設けなくても済むようになったと思いますから、堂々と利便性を追求し、インストール版を望む人にはインストール版を提供できる状況にしても良いんじゃないかなと思うようになりました。

自分自身の心理の変化もあります。

僕が学生のころなんかは、他者のフリーソフトを利用する際、「インストーラなんて、ブラックボックスでわけのわからないことをされるよりは、自分自身でプログラムファイルの配置場所を決めたいし、自分自身で何でも管理したい・知りたい」と考えていました。

しかし社会人になってからは、自分自身で管理したり知ったりするのは面倒になってきまして、自動でできることはとことん自動でやってほしいと考えるようになりました。

自分自身の中でも、インストール版に対する敷居が下がってきた気がしています。

そんなわけで、今後はインストール版の公開について、積極的に広げていこうかと考えています。