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■自分のかつてのバイトのブラック度はどんなもんだったか

2014年 8月 7日(木) 0:00:00 [さくらのブログから転記]



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先週、すき家の第三者委員会による報告書の話題が、注目を集めておりました。

非常に興味深い内容となっており、かなりズバズバと書かれていて、これだけ有名になってしまえば、さすがに経営者がブラック街道をまっしぐらに突っ走ることもなくなってくれる・・・ことを祈りたいわけですが、どうでしょうね。

すき家の店員さんを応援するための一番の方法は、やはり、店員さんを忙しくさせないために、なるべく、すき家を訪れないようにすることでしょうか。すき家を応援するために、すき家には行かないようにすること。意外と簡単にできる応援かも知れません。

この報道が出た後、すき家のバイト店員さんは大変だなぁと思ったわけですが、自分のバイト時代がどうだったか、振り返ってみることにしました。

当時は大学生で19歳。塾講師のバイトをしていたわけですが、所詮は「大人の真似事」の延長と、勉強が得意だったことの延長で、勢い任せでやっていたようなところがあったのですが、社会常識については皆無に等しいわけですから、アレコレ言われることにハイハイと従うくらいしかできませんでした。

言われたことが社会的に正しいことなのか、間違っていることなのか。

疑問に思うことに至ることもできず、ハイハイ従っていた気がする。

今から思うと、やっぱり変だったかなぁと思うところとしては、

  • バイト代は、授業を行っていた時間だけが支払われる。3時間授業をしていたのなら3時間分。その周囲の準備の時間は支払われない。夜遅くなると、事務の方も返ってしまうので、その後の電話対応や、生徒が忘れ物を取りに来るのを待ったりしている時間については、時間外として対応していた。しかしながら、バイト代は授業をしている時間分しか支払われないので、時間外は0円である。つまり、サービス残業
  • テスト前の土日に生徒を招き「ボランティア授業」というものを行っていた。生徒からは授業料を徴収しないで、自習させておいて質問を受け付けたり、生徒からのリクエストに応じて必要箇所の復習授業を行ったりする。「生徒から授業料を徴収しないのだから、講師への支払いもないのは当然ですよね」と言われて、何の疑問も抱かずにハイハイと従っていたが、今から振り返ってみると、どう考えてもおかしい。その時間帯に発生した災害に対する責任は誰が負うのか?ってか、労働に対する対価はどこへ行ってしまったのか。
  • バイト代の支払いが最大3ヶ月遅れ。これは当時からおかしいと思っていた。不況だから仕方がないとも思っていた。
ちなみに僕が授業をしていた教室は、現在ではすべて、潰れてしまっております。

その塾は、創業者(当時の社長)が家庭教師として始めたものをきっかけに、各箇所に教室を開き教えるようになり、どんどんと教室数が増え、多いときでは全国で500教室まで増えたのだが、増えた直後にすごい勢いで閉鎖が相次いでいった。

教室の閉鎖が相次ぐようになったのと同時期に、僕が勤めていた教室の塾長(=いわゆる室長)が、急に退職してしまった。

あとから聞いてみたら「フランチャイズにするから、あなたは、自分が室長を務めている教室を○千万円で買い取りなさい。買い取れないなら退職しなさい」と言われるような状況だったのだという。

こんな感じで退職を強要されたのは、各教室の社員(室長クラス)だけでなく、本社のスタッフ部門にも及び、一部のスタッフ部門の社員は反発を覚え、退職に際して、金銭関係のデータの入ったPCのパスワードをめちゃくちゃにして退職していったのだとか。

バイト代の支払いが遅れた直接的な原因はコレ。

遅れたのはバイト代だけではなく、あちこちの支払いも遅れてしまったらしく、会社としての信用がなくなって、金融機関への不渡りもあったりとかして、メチャクチャになってしまったとか。

2年経って社長が交代し(息子に交代)、立て直しが進み、当時の室長が戻ってくるなどして軌道に乗るかと思ったんだけど、僕が大学4年の末期で卒業するにあたって、塾のバイトも辞めるのと同時に、周辺の教室が一斉に閉鎖。たぶん、立て直しが追いつかず、どうしようもなくなってしまったのだろう。

おそらく、潰れていったのは、当初買い取りができなかった直営校。

買い取りができて、フランチャイズに移行した教室については、いくつかは、今でも生き残っているみたい。

(なので、あえて塾名は書きません)

教室数を一気に増やし、そこから一気に減って行った様子が、すき家の「店舗数を増やしすぎてリニューアル閉店続出」というところと印象が被ったため、思い出してしまいました。

僕がやらされていたボランティア授業が、他の教室や、現在のフランチャイズ教室で平然と行われていないことを祈るばかりです。





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