INASOFT 管理人のひとこと


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■りぽぐら!読み終わりまして

2014/ 6/28 0:00:00


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先日、本屋で見つけてきた本を。

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西尾維新氏が、なんだか、面白い試みをやっていたので。
短編小説が3つあって、それらをリポグラムでも書くというもの。

小説として、昨今の歓迎のされ方を考えると、メディアミックスしやすくて、コミック化やテレビアニメ化や映画の原作になり得て、……みたいな感じだと思いますが、全くそれとは逆行していて、完全に小説の世界内で遊んでいる感じでしょうかね。

物語を求めて買うんだとすると、単に短編小説が3つしかないのと同じなのでつまらないと感じることになるかもしれませんが、特定の文字群を使わずに書くことで、どういう工夫がされて、どういう苦労がされているのかを想像しながら読むと、面白いです。

特に、「妹は人殺し!」から『た』や『つ』(『っ』を含む)等を使えなくした「愚妹、人を殺しし話」の場合、文末に多量に登場する『た』『っ』が使えなくなっていて、作者がとても強いられている苦労を強いられたと思います。
が、その解決策(急に、古文っぽい表現方法になる)を見て、思わず笑ってしまいました。

物語の本文ではなく、その書き方というメタなところで笑ったのは、久々かも。

この面白さをメディアミックス―――コミック化やテレビアニメ化や映画の原作にしようとすると、面白さは伝わらないので、業界的にはなかなか出せない本ってことになるかもしれません。
西尾維新氏は売れっ子作家なので、こういう実験的な試みをしても野心的なファンが付いてきて必ず買ってくれるという確信がないと、編集部としても、なかなかゴーサインは出せないのかも、とか思ったりもしますね。

最後の方になると、禁止文字が多くなりすぎて、ムリヤリ感が激しく、ただただ読みにくい話が羅列されている状況になっていました。
作者本人は「新鮮な感覚で」「レベルアップを感じられた」と言っておられましたが、たしかに、語彙力は、かなり鍛えられているんでしょうね。おそらく、類義語を調べ尽くすなど、国語辞書との戦いだったんじゃないかな、と。

「どうしてこの表現になったんだろう?」と思ったときに、各章の先頭ページまで戻って、禁止文字が何だったかを調べて、「ああ、この文字が使えないから、こういう表現にせざるを得なかったんだ」と、納得し、感心することの多い作品でした。
ただ、いちいち各章の先頭ページまで戻るのは面倒なので、できれば、すべてのページに、現在の章での禁止文字を書いておいて欲しかったですね。そうしたら、いちいちページをペラペラめくる労力が減ったかも。






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