INASOFT 管理人のひとことフリーソフトダウンロードサイト「INASOFT」の管理人 矢吹拓也 が日々の「ひとこと」を語るページです。 2021年1月1日より、旧ブログ(blog.inasoft.org)からお引越ししました。 ・INASOFT Webサイト: https://www.inasoft.org/ ・管理人のふたこと(長文記事/寄稿文): https://www.inasoft.org/talk/ 2022年7月下旬より再び本業多忙化してきているため、更新頻度は落ちます。 [2022/7/24 19:32] Tweet ■フリーソフトと責任と理不尽な閉鎖サーバ2014年 6月 5日(木) 0:00:00 [さくらのブログから転記] |
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この二つの事態が組み合わさったら恐ろしいことになりそうという想像のお話。 去年のことになりますが、Aさんが作成されたフリーソフトを使っていたBさんが、そのフリーソフトの未知のバグにより、CさんのWebサイトに多量のアクセスをしかけてしまう事態が発生しました。 実はCさんというのは私のことで、たまたまアクセス元がBさんがアクセス元であることを突き止めることができたため、Bさんに連絡しました。で、Bさんが即座に事態を把握し、暫定措置を行い、その後の精力的な調査によりAさんが作成されたフリーソフトが原因であることを突き止め、Aさんに連絡しまして、事態を止めることができました。 この時は、たまたま各所の連携がうまく行き、精力的な調査が行われたため、迅速に事態の原因判明と解決が行われたのですが、普通は、多量アクセス元が誰のものかを突き止めることは難しいし、アクセスもととなった人も、それがどんなソフトによりもたらされる事態なのかを突き止めることは難しい。これが著名なマルウェアの仕業でもない限りはウイルス対策ソフトで対処することもできません。ましてやそれがフリーソフトによりもたらされたとして、大抵は「開発者は責任を負わない」規定がありますから、いつ対処してもらえるかもわかりません。 この時は、各所の対処がとてもスムーズに運んだ、運の良い例です。 さて、もうひとつの件は、先日聞いた件。 あるレンタルサーバの会社が、「多量のアクセス攻撃を受けているサイト」を突如閉鎖し、「多量のアクセスは規約違反」と、その後の対処もさせてもらえないままに閉鎖を強いられたということでした。 レンタルサーバそれそのものは、安く利用できる反面、いつ潰れても文句を言えないリスクを抱えており、突然の閉鎖に備えて保険をかけておくかどうかは使用者のリスク管理の範疇であります。なので使用者は突然の閉鎖に対し文句は言いづらいのですが、他所からの多量アクセスという被害者的事態が原因で閉鎖に追い込まれるというのもまた、何とも理不尽な話。 (もちろんレンタルサーバ会社も多量アクセスの被害者であり、他のサーバ利用者への被害を最低限に抑えるために義務を負うことも確か) が、もしうちのサイトがこういう理不尽に見舞われたら、どうだろう。 そういえば去年、うちのサイトを襲った、あるフリーソフトのバグによる多量アクセスを理由として(発信元とバグソフトが突き止められたならともかく、何もわからず対処の使用もないまま、不明な理由により)、閉鎖に追い込まれたなら、大きな理不尽を感じるだろうなぁと思います。 で、仮に閉鎖を余儀無くされ、その後に原因がバグを持った他者作成のフリーソフトのせいだったとして、果たして責任を負うのは誰になるか。 基本的にフリーソフト作者は免責規定を掲げていますから、その責を負われることはありません。通常はフリーソフトの使用者が負います。 では、バグによる不正アクセスにより閉鎖を余儀無くされたサイトのその後の責任を、フリーソフト使用者が負えるのかというと、これも難しい気がする。 んでは、突然の多量のアクセスを受け、払った金も返ってこないレンタルサーバ利用者が責任を負うのかというと、現場はこの状態となる。一番の被害者ではあるが、レンタルサーバを利用しているという時点でリスクは受け入れているという非があるので、理には叶っている…わけだが、やっぱり理不尽な感覚は否めない。 最初の事態がもし発生してこうなるとしたら、他所の作成したフリーソフトがげんいんで、INASOFTという無関係のフリーソフトの公開サイトが閉鎖するというわけで。怖い。 かといって、フリーソフト配布サイトごときに、レンタルサーバにリスクがあるからと、金かけてサーバ環境を準備するのも辛いし…。理不尽だがそれもまた運命と諦めるしかなさそう。 目次の表示: ブログではないので、コメント機能とトラックバック機能は提供していません。ご質問・ご意見等はメール、フィードバックまたはTwitter等からお願いします。いただいたご質問・ご意見などは、この「管理人のひとこと」の記事に追加、あるいは新規の記事にする形で一部または全文をそのまま、あるいは加工させていただいた上で、ご紹介させていただく場合があります。 当サイトでは掲載内容による不具合等に関する責任を持ちません。また、内容の正確性についての保証もありませんので、情報をご利用の際は、利用者の自己責任で確認をお願いします。 |
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