INASOFT 管理人のひとことフリーソフトダウンロードサイト「INASOFT」の管理人 矢吹拓也 が日々の「ひとこと」を語るページです。 2021年1月1日より、旧ブログ(blog.inasoft.org)からお引越ししました。 ・INASOFT Webサイト: https://www.inasoft.org/ ・管理人のふたこと(長文記事/寄稿文): https://www.inasoft.org/talk/ 2022年7月下旬より再び本業多忙化してきているため、更新頻度は落ちます。 [2022/7/24 19:32] Tweet ■遠い将来のシステム拡張を考えたり2013年 8月 6日(火) 0:00:00 [さくらのブログから転記] |
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最近、文字コードの国際化対応を通じて、システムの拡張性を見ることが多いのですが、遠い将来を考えた場合、言語/地域/文字コードの問題以外にどんな課題があるのか、というのも考えて妄想に耽ることが多々あります。 現在とか近い将来を考えて、システムの国際化対応を図ろうとする場合、やはり文字と時間が大きな要因ですね。 英数記号・日本語以外の文字も取り込んだり、最近のOSの内部処理言語に密着したものを作りたければ、アプリケーションの内部処理の記述も、EUCやSJISよりはUCS2やUTF-8を採用しようということになるし。 手元の時計が午前2時でオヤスミタイムでも、地球の裏側では午後2時だからバリバリアクティブタイムなわけだから、国際化対応させようとしたら「夜間だからバッチ処理時間に使用」ということにはならなかったりするし。コアな部分の処理が「現在時刻」をどこに基準を置くか。日本なのか、それともグリニッジなのか。 日本ではなじみの薄いサマータイム制の導入に関するシステム拡張というのも、結構忘れがちだけど重要。 それと、数え方や単位もそうですね。グラムを使うのかポンドを使うのか。円を使うのかドルを使うのか。コンピュータ処理においてはコアな部分の処理をどこに基準を置くのか。 ゲーム制作の現場などでは特に重要視しなければならないとされる、文化の問題もありますね。 イスラムの厳しい戒律に対応したルールに適応可能なプログラムとか。 使っちゃいけないスラングを使っていないかとか。 教会をゾンビの惨殺場所に選んだゲームを作った企業が、大変な目に遭った例もありますね。 さらに未来に目を向けた場合、例えば地球から外へ飛び出すことを意識しようとした場合、「時間が24時間であることとか、1年が365日であること」という当たり前のことにも手を加えなければならないでしょう。 1日の長さは、地球が自転する速度で決まっているわけだし、1年の長さは地球が太陽の周りを1周するときに地球自身が何回時点するかで決まっているわけだから。 人類が火星に飛び出て作業をする場合も、地球基準時間を絶対時間と定めることになるのか。 多分、火星に出た人類自身は、火星の日の出と日の入りに従った生活をするはずだから、火星のローカルタイムが生じるはずなので、グローバルタイム(地球のグリニッジ)と、火星のその地域のローカルタイムの間を変換する処理とかも必要になるのでしょう。 それから、地球と火星の間は、光の速さでも、最大往復時間は20分かかるとされていますから、地球と火星間でインターネットを繋ぐ場合の考え方を工夫しなければならないでしょう。多分それは、ただタイムアウト時間を40分に拡大すればいいだけの話ではなく、そういったことを前提にした最適なシステム作りってのが出てくるでしょうし。 そういえば最近は、SNSで投稿をするときに、現在の自分の位置が通知される仕掛けがありますから、そういったものを宇宙に対して適用する技術も考える必要がありそう。 人類が光速度で惑星間航行をするようになった場合、「人によって時間の進み方が大きく違う」ことも考慮が必要になりそうです。 「亜高速で進む宇宙船の中で流れる時間は、そうでない時間の流れよりも遅い」そうですから、惑星間貨物線の運転手を兄に持つ弟は、いつか兄よりも年上になることを考慮しなければならないでしょう。 これは「入場無料は6歳まで」みたいなことをシステムに組み込んでいる場合に考慮が必要になるかもしれません。地球時間で6歳の少年が、本当に6歳の成長をしているかどうかは、分からないかもしれません。 こういうのが、SFっていうんだろうなぁ。 目次の表示: ブログではないので、コメント機能とトラックバック機能は提供していません。ご質問・ご意見等はメール、フィードバックまたはTwitter等からお願いします。いただいたご質問・ご意見などは、この「管理人のひとこと」の記事に追加、あるいは新規の記事にする形で一部または全文をそのまま、あるいは加工させていただいた上で、ご紹介させていただく場合があります。 当サイトでは掲載内容による不具合等に関する責任を持ちません。また、内容の正確性についての保証もありませんので、情報をご利用の際は、利用者の自己責任で確認をお願いします。 |
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