INASOFT 管理人のひとことフリーソフトダウンロードサイト「INASOFT」の管理人 矢吹拓也 が日々の「ひとこと」を語るページです。 2021年1月1日より、旧ブログ(blog.inasoft.org)からお引越ししました。 ・INASOFT Webサイト: https://www.inasoft.org/ ・管理人のふたこと(長文記事/寄稿文): https://www.inasoft.org/talk/ 2022年7月下旬より再び本業多忙化してきているため、更新頻度は落ちます。 [2022/7/24 19:32] Tweet ■バックアップを取得していなかったことによる質問の受付はやめようかと2010年12月22日(水) 0:02:57 [はてなダイアリーから転記] |
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当サイトで公開しているソフトを使っているかどうかにかかわらず、PCが壊れたので復旧したい、せめて重要なデータだけでも復旧したい、みたいな質問を受け取ることがあります。 バックアップは取得していたのかを聞くと、取得していなかった、と。 バックアップを取得していないって、すごく怖いことだと思うんですよね。というのも… 電子データって、複製や加工が簡単であるという利点があります。ただ、紙に書かれた情報と異なり、冗長性がものすごく低く、また多数の外部的要因により壊れる可能性が高い。 まぁ、これは単純な思考なのですが、例えば紙に鉛筆で書かれたデータは、鉛筆の芯を構成する多数の原子や分子で作られています。磁石を近づけてもデータが破損することはないし、水に濡らしてもある程度は大丈夫。破いたとしても復元はできなくもない。もしかしたら高温にさらされたり火が付いたとしても、ある程度は判別が可能かもしれない。 (それを考えると、ロゼッタ・ストーンや、木簡なんかは、すごい強さだと思います) 逆に、電子データは(媒体にも寄りますが)磁石を近づけたら壊れるし、光によっても壊れる。時間により壊れることもある。水に濡らしたらほぼアウト、破いた場合の復元には高度な技術とお金が必要、高温や火が付いたら、まぁアウトでしょうな。 電子データでしか情報を保持しないということは、すごく怖いことだと思うのです。 これを補うには、冗長性を高くすること、RAIDを利用したりバックアップを取得したりするのが有効な対策だと思います。 最近ではNASや外部HDDの価格がだいぶ下がってきていました。この状況なら、RAIDを利用したりバックアップを取得したりすることが非常にラクになっています。 僕の家の場合、メインのデータについては、2台目の内蔵HDDとRAID1のNAS(LinkStation)に対して、定期的にバックアップを取得していますし、非定期ながら実家のNAS(RAID5)にもバックアップを置くようにしています。 で、何か新しいソフトを利用したい場合とか、デフラグのような(常にディスクの破壊が伴う可能性がある)激しいディスクアクセスを行う場合ですね、そんなときは必ずバックアップを行うようにしたいですね。 重要なデータが薄っぺらい磁気上にしか乗っていない状況で、リスクの高いことをすることって、怖いことですから。 そんなわけですから、「PCが壊れたので復旧したい、せめて重要なデータだけでも復旧したい、でもバックアップは取得していない」という質問は、やめていただきたい。 バックアップを取得していなかったということは、重要なデータではなかったと見なされてもおかしくない。 というわけで、上記のような質問は矛盾しているということで、受付は止めようかと思います。 目次の表示: ブログではないので、コメント機能とトラックバック機能は提供していません。ご質問・ご意見等はメール、フィードバックまたはTwitter等からお願いします。いただいたご質問・ご意見などは、この「管理人のひとこと」の記事に追加、あるいは新規の記事にする形で一部または全文をそのまま、あるいは加工させていただいた上で、ご紹介させていただく場合があります。 当サイトでは掲載内容による不具合等に関する責任を持ちません。また、内容の正確性についての保証もありませんので、情報をご利用の際は、利用者の自己責任で確認をお願いします。 |
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